米新規失業保険申請は減少、ホリデーシーズン控え激しい変動続く
(ブルームバーグ): 先週の米新規失業保険申請件数は減少。前の週は大きく増加していた。年末のホリデーシーズンを控え、季節的な変動の激しさが続いている。
失業保険データは年末に大きく変動する傾向がある。申請件数は全体的に低い数字が続いており、コロナ禍前の平均付近で推移している。
ブルームバーグ・エコノミクスのイライザ・ウィンガー氏は「継続受給者数の高い数字が続いているのは、労働市場の減速を反映している。レイオフされた労働者が職を見つけるまでの期間が長期化していることが背景にある。失業期間の中央値は11月に10.5週に達し、1年前より長くなっている」と分析した。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は18日、労働市場は「堅調な状態」を維持しているが、悪化の兆候が出てこないか当局では注意を払っていると述べた。
変動の少ない新規失業保険申請の4週移動平均は22万5500件に増加した。
新規失業保険申請件数は季節調整前でも減少。州別ではニューヨークとテキサス、ジョージアで特に減った。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Jobless Claims Fell Last Week Amid Holiday Season Volatility(抜粋)
--取材協力:Maria Clara Cobo.
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Jarrell Dillard