波乱スタートの「7月相場」、それでも見限るのは早計なワケ
七夕の日の日経平均株価は前日比384円安。週間では800円超の下落となった(イメージ写真:ライダー写真家はじめ/PIXTA)
「三日新甫は荒れる」(=3日から相場が始まる月は荒れる)という相場格言がある。3日からスタートした7月第1週(3~7日)の相場は、格言どおり、上にも下にも大きく荒れる展開となった。 週明けの3日は、日経平均株価が前週末比564円高と急伸。11営業日ぶりに「バブル崩壊後33年ぶり高値」という、例によっての惹句がつく水準まで一気に上昇した。 ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りという需給イベントが残っているものの、「投機筋が早めに先物売り玉を買い戻した」(市場関係者)ことで、上げ足に弾みがついてしまったようである。これでもって「意外に押さない日本株」の印象がさらに補強されることとなったことは間違いない。 しかし、翌4日からは逆にもろさが露呈し、4~7日は急坂を転げるように4連敗。合計で1364円の下落相場となってしまった。
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岩本 秀雄