岩手県に『線状降水帯』発生 「顕著な大雨に関する気象情報」
岩手県では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は、「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。 日本海から北日本を通り千島近海にのびている前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、岩手県では大気の状態が非常に不安定となっている。前線は28日(水)にかけて東北地方をゆっくり南下するため、大気の非常に不安定な状態が続く見込み。28日にかけて大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。また、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうによる農作物や農業施設等への被害にも注意したい。
大雨の警戒レベル4の避難指示が出た場合は、速やかに安全な場所へ避難し、また避難情報が出ていなくても崖や川といった危ない場所には近づかないなど、安全を最優先に行動する必要がある。地元市町村の避難情報に従い、少しでも安全な場所への速やかな避難が必要だ。周りの状況を確認し、避難場所への移動が危険な場合は、少しでも崖や川から離れた建物や浸水しにくい高い場所に避難するなど、身の安全を確保をするようにしたい。