NTT西900万件情報流出、名簿業者ら書類送検へ
NTT西日本の子会社から約900万件の個人情報が流出した問題で、元派遣社員の男(64)(有罪確定)から顧客情報を買い取っていた名簿業者が個人情報保護委員会に虚偽の報告をしたとして、岡山県警が同社と代表取締役の男ら2人を個人情報保護法違反容疑で近く書類送検する方針を固めたことが、捜査関係者への取材でわかった。 【画像】岡山県警察本部 捜査関係者によると、名簿業者は「中央ビジネスサービス」(東京都渋谷区)で、他に書類送検されるのは、取締役の女。NTT西子会社のNTTビジネスソリューションズ(大阪市)の元派遣社員から顧客情報を買い取ったのに、2023年夏に同委員会が同法に基づき行った調査に対し、第三者から個人データの提供を受けた件数を「0」と偽って報告した疑いが持たれている。
同委員会が今年9月に刑事告発し、県警が捜査していた。 NTT西側や捜査関係者によると、元派遣社員は13~23年、69の企業や自治体などが管理する928万件の個人情報を不正に持ち出し、約2400万円を得ていたという。