一流企業の社員は絶対に使わない、四流企業の社員が使いがちな「口癖」とは?
「あの客」という言葉が飛び交っている組織は、トップの脳みそがそうなっている証拠だ。 トップの脳みそから「あの客」という言葉が生じると、側近の脳内にも「あの客」という言葉が芽生える。 あとは中間管理職や平社員、最終的にはパートやアルバイト、受付の社員まで「あの客」という顔をするようになり、この時点まで放置すると、もはや再生は不可能である。 パートやアルバイト、受付の社員が社長の脳内の本音を世間に向けて惜しみなく発信し続けてくれるからだ。 自業自得とは、まさにこのことである。 ここだけの話、私は間接的にそれらの会社を社会的に抹殺したことが何度かあり、今でも良いことをしたと自分で自分を褒めてあげたいくらいだ。 気が向いたら、またそのうちやってみたいと思っている。 たとえば、たまたまメンバーの一人としてあるプロジェクトに入っていたが、自分の担当ではないからという理由で「あの客」呼ばわりする社風をあえて指摘しなかった。 ● お客様をぞんざいに扱うな 組織にとって「お客様は神様」 他をどれだけいじってもこういう本質を押さえておかないと、組織というのは何も変わらないものだ。 案の定、プロジェクト終了後1年も待たずしてその会社は倒産した。 複数の会社がこうして終焉を迎えているので特定はできないが。 翻って、あなたやあなたの会社はどうだろうか。 「お客様は神様だなんてもう古い」という言葉に甘えて、「あの客」呼ばわりしてはいないだろうか。 別に「あの客」呼ばわりだけに限らない。 お客様をぞんざいに扱っている言動は、必ず何倍にもなってあなた自身やあなたの会社にブーメランとして返ってくることだけは忘れてはいけない。 この程度の世の中のカラクリはまともな脳みその持ち主であれば、20代までには気づかされているものだ。 令和のこの時代にあえて言おう。 「お客様は神様である」と。 誰も口に出しては教えてくれないが、最前線の販売員や接客をするスタッフよりは学歴も地位も高い方々がお客様なのである。お客様以前に、人としての格が上なのだ。 理解できなくても暗記しよう。
千田琢哉