斎藤知事が証人尋問「全体として問題はなかった」証言“食い違い”も改めて否定 知事本人最後の証人尋問
■「元局長の文書は不正目的なので公益通報ではない」と片山前副知事
しかしこれに対して、証人として出席した斎藤知事の当時の最側近、片山前副知事は…。 片山安孝 前兵庫県副知事:公益通報の入口は、不正な目的であれば公益通報としては対象としないという認識になっていますので。公益通報ではないと。 元局長の文書は、受付の段階から不正な目的と判断したため、そもそも公益通報ではないと主張した。
■片山氏は「元局長によるクーデターだ」と主張
その理由として挙げたのは、斎藤知事から「徹底的に調べてくれ」と指示を受けた、片山前副知事が回収した、元局長の公用パソコンの中身。 元局長による「クーデター」を示すものが保存されていたと主張した。 片山安孝 前兵庫県副知事:自分たちに都合のいい人事案を作っている資料もあると分かります。斎藤知事のまわりに、主要ポストに反斎藤的な職員を配置して、知事の改革を進めさせないというのは、ある意味“クーデター”と。 公明党 伊藤勝正兵庫県議:ある意味クーデターという表現をされたが、いつどこで誰がどのように実行するのかとか。 片山安孝 前兵庫県副知事:計画書はないけれども、いろんな言葉で『クーデター』やとか、『転覆』とか『片山を早く辞めさせ』とか、いろんな言葉がずーっと並んでいまして。誹謗中傷して失脚させようということは、実行計画に移しているんですよということが。総称してクーデターと。
■最初に私のところに来ていたらクシャっとしていた…
そして、公益通報ではないとの認識の上で、文書に対しての意識がにじみ出るこんな発言も…。 片山安孝 前兵庫県副知事:(文書が)最初に私のところに来ていたらクシャッとしていたのに、最初に知事のところに来ていたでしょ。
■「全体としては問題ない」と斎藤知事
そして午後3時、再選された後初めて百条委員会に出席した斎藤知事。 公益通報の調査結果を待たずに処分をした県の対応について、改めて事実関係を問われた。 自民党 長岡壯壽県議:外部通報にあたらないという法的見解がない中で、元県民局長の職をとき、退職を保留されています。それはあなたの指示ですか? 斎藤元彦知事:誹謗中傷性の高い文書というのが、私と県の認識。それに基づいて退職を保留したり、人事当局としても判断された。私としても最終的に了承した。法律の中で今回の3月20日の文書に対する対応については適切だったというふうに、県当局・県の弁護士とも相談しながらやっているので、全体としては問題なかった。 公明党 伊藤勝正県議:(文書が)信じるに足りる相当な理由が存在しない。これは今も変わりない? 斎藤元彦知事:真実相当性ないので、外部通報の保護要件に当たらないというのが、私の今の認識です。
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