不安定な時代にこそ力を発揮する「金投資」…メリットを最大限にするポートフォリオの考え方
金投資のメリットを最大限に受けるには?
金投資の最大のメリットは、長期的に資産全体の安定性を高めることにあります。とくに、インフレや金融商品の信用リスクに対するリスクヘッジとしての役割が大きく、ポートフォリオの一部として金を組み入れることで、資産のリスク分散効果が期待できます。 金は歴史的にもその価値が揺るぎないものであり、通貨や株式のように経済や政治情勢によって影響を受けにくいという点が投資家にとって魅力的です。実際に、経済不安が高まる局面では、金の価値が上昇しやすい傾向があるため、その安定性がさらに際立つことがあります。 また、金の供給は限られているため、長期的に見ればその価値は持続的に上昇する傾向があります。さらに、地政学的リスクが高まる状況下では、金は「安全資産」としての需要が急増し、短期的な価格上昇が期待できることもあります。 このように、金は市場の変動や不確実性が高まる局面で、投資家に安心感を与える資産です。
資産全体の10%~20%を金に
金投資を行う際には、長期的な視点で資産の一部として金を保有することが重要です。一般的に、資産全体の10%~20%を金に割り当てることが推奨されており、これによりそのほかの資産に対するリスクヘッジが効率的に働きます。 とくに、株式や不動産などリスク資産と異なる動きをする金を適切に組み入れることで、ポートフォリオ全体のバランスを維持しつつ、リスクを軽減することが可能です。 このように、金は資産の保全やリスク分散のための効果的な手段として活用されます。とくに、インフレや通貨の信用低下が懸念される局面では、金を保有することによって、通貨の価値下落による資産の目減りを防ぐことができます。 金がもたらすこれらのメリットを最大限に活かすためには、短期的な価格の上下に左右されることなく、冷静な判断を持って投資を続けることが重要です。結果として、金投資を通じてポートフォリオ全体をバランスの取れた構成にし、経済的な不安や市場の変動に備えることができるでしょう。 また、長期的な資産保全とリスクヘッジのために金を組み入れることで、将来的な資産価値の安定を図れます。 菊地 温以 株式会社アプレ代表取締役
菊地 温以
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