「あえて2周目で…」うなぎパイ包装紙柄のキャリーケースが話題→空港では社員による涙ぐましい宣伝努力も
ネット上で今、注目を集めるキャリーケースがあります。銘菓「うなぎパイ」のメーカー、春華堂(本社、静岡県浜松市)が手がけた「うなぎパイキャリーケース」。表面全体にうなぎパイの包装紙柄がデザインされたインパクトのある一品。SNSユーザーの投稿が拡散し、オンラインショップの受注数には思わぬ変化が。SNSの威力に驚くメーカー担当者に話を聞きました。 【写真】「うなぎパイキャリーケース」大・小のサイズ感(実際の写真)
もともとは社員が出張・旅行で使用
うなぎパイキャリーケースはもともと、社員用に製作したものだったそうで、「お客様にご愛顧いただいている紙袋のように、出張の際に使うキャリーケースがうなぎパイ柄だったら面白いよね、という理由で社員用に少数だけ製作したのがきっかけです」(同社担当者)。 社員は出張や旅行でも使用しており、空港の手荷物受け取りエリアでは涙ぐましい宣伝努力も。 「少しでも多くの方に見ていただくため、ターンテーブルにキャリーケースが流れてきても、あえて1周目では取らず、2周目で取り上げています」(同社担当者) そのかいあってか、行く先々で珍しがられ、場が和むことが多いといいます。 2019年に一般向けとして発売。当初は大型の63リットルのみでしたが、2021年には大手航空会社の機内持ち込みサイズの25リットルタイプも加えました。機能面もこだわっており、鍵にはアメリカ運輸保安局が認可したTSAロックのダイアルキーを採用。内側にはメッシュポケットとミニポケットの2種類が付いています。 これまで年間の販売数は平均で約40個ほどでしたが、年始に変化が。 Xのアカウント名「FUNA」さん(@FUNA84)が1月5日、街なかで見かけた驚きを投稿したところ拡散。ネット上では「うなぎパイ好きとしては気になる」「売ってるの!?」「公式の商品なんだ!」「空港で目立っていいな」などと評判が広がりました。オンラインショップでは拡散後、約2日間で大小合わせて29個の注文があり「大変驚いています」(同社担当者)。 同社オンラインショップやうなぎパイファクトリー(静岡県浜松市)で取り扱い中。63リットルタイプの外寸は約68、46、26cm。17600円。25リットルタイプの外寸は約35、22、53cm。12100円(いずれも税込み)。 同社ではこれまでにも「クスッと笑える」オリジナルグッズを作っており、2022年に発売したうなぎパイにそっくりな「うなぎパイ オリジナル絆創膏」(2柄各5枚入り、税込み330円)も人気を集めています。 (まいどなニュース・金井 かおる)
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