熊本城の復旧過程「今こそ見たい」 宇土櫓と監物櫓、特別公開が好評 来場者2万人
課題の一つは情報発信だ。特別公開期間中に宇土櫓素屋根を訪れたのは、有料入園者の4割程度にとどまった。今後も公開を予定しており、同事務所は「SNSなどでの情報発信にもっと力を入れて、より多くの人に来てもらえるようにしたい」としている。 今後数年間は観覧エリアの拡大は見込めないため「工事の段階に応じた見せ方や情報発信の工夫が必要になる」と同事務所。タブレット端末で閲覧できる小中学生向け教材の作成など新たな施策も検討しており、「教育機関と連携して学習に活用してもらうことで子どもたちの興味・関心を高め、入園者増にもつなげていきたい」と話している。(前田晃志) ※宇土櫓素屋根内部は毎月第2日曜に公開(熊本城の入園料が必要、予約不要)。監物櫓は監物台樹木園の開園日のみ外観を見学できる。