ティアフォー、世界9位ディミトロフを下して2年ぶりに4強。準決勝はフリッツとのアメリカ対決に[全米オープン]【テニス】
ティアフォーがディミトロフを下して2年ぶり4強
現地9月3日、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)男子シングルス準々決勝が行われ、第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/世界ランク9位)と第20シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同20位)が対戦。ティアフォーが6-3、6-7(5)、6-3、4-1とリードしたところで、ディミトロフが怪我のため途中棄権。ティアフォーが同大会2年ぶりに準決勝に進出を果たした。 【動画】ティアフォー、ディミトロフの守備を打ち崩す強烈なフォアハンドの一撃 前哨戦のATPマスターズ1000シンシナティで決勝で敗れたものの、キャリアで初めてマスターズ決勝に進出。弾みをつけて今大会を迎えたティアフォー。 その勢いのまま1回戦でアレクサンダー・コバセビッチ(アメリカ/同76位)、2回戦でアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン/同61位)を下すと、3回戦では昨年の準々決勝で敗れている第13シードのベン・シェルトン(アメリカ/同13位)との4時間を超える激闘を制した。4回戦でも第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)を破った第28シードのアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同28位)も撃破し、3年連続で8強入りしている。 昨年のウィンブルドン以来、約1年2ヵ月ぶりに相まみえることとなったディミトロフとの準々決勝。試合は序盤からティアフォーが攻めて、ディミトロフがプレッシャーのかかる場面をしのぐ展開となる。リズムに乗れないディミトロフを尻目に、地元ファンの声援を背中に受けるティアフォーが、第5ゲームでようやくブレークに成功。その後もネットプレーを絡めてディミトロフを守備に回らせて、第9ゲームも破って6-3で第1セットを奪った。 第2セットも先にリードしたのはティアフォー。だが、虎視眈々とチャンスを狙っていたディミトロフが、第7ゲームでこの試合初めてのブレークで追いつく。一進一退の攻防はタイブレークまでもつれ、ディミトロフが6-3とセットポイントを握った。ここでディミトロフに連続ダブルフォールトが出て、ミニブレークの数で並ぶ。しかし、ディミトロフのミスが伝染したか、ティアフォーもダブルフォールトが出て、接戦の末にディミトロフが7-6(5)で奪い返した。 息詰まる攻防の中、第3セットも鋭いストロークでディミトロフをベースラインにくぎ付けに。ミスを引き出して第5ゲームでリードを奪う。その後、足を痛めたディミトロフから第9ゲームもブレークし6-3と勝利まであと1セットとする。 セット間に治療を受けたディミトロフだが、プレーレベルは上がらず。第4セットでティアフォーが4-1としたところで棄権を申し出た。これにより、ティアフォーが2年ぶりに準決勝へ。第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)を破った第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同12位)と対戦する。 両者は過去に7度対戦し、フリッツの6勝1敗。ティアフォーは、2016年ATPマスターズ1000インディアンウェルズでの勝利以来、6連敗を喫している。
Tennis Classic 編集部