ケラモフがこの1年間の出来事を教訓に「さらに格闘技に対して精進」【RIZIN】
「RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA」(11月17日、愛知・ポートメッセなごや 第1展示館)の前々日インタビューが11月15日、名古屋市内で開催された。 約1年ぶりのRIZIN参戦となる前RIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB)が1年前の件や試合ができなかった経験を教訓に新たな気持ちで格闘技に臨むことを誓った。 ケラモフは2023年7月に「超RIZIN.2」で行われた王座決定戦で朝倉未来を1Rでリアネイキッドチョークで破りフェザー級王座を獲得。しかし11月に自国で開催された「RIZIN LANDMARK 7」で鈴木千裕を相手に初防衛戦に臨むも1RでKO負けを喫し王座陥落。同大会で起きたトラブルが原因で拘留されていたが、嫌疑が晴れ、拘留が解けたことから今回、約1年ぶりの参戦が実現した。 今大会では今年2月の佐賀大会で対戦の予定だった摩嶋一整(毛利道場)と対戦する。 ケラモフは「とてもいい気分です。早くRIZINで試合がしたいと熱望していた。長いこと間が開いたが、それがかなってうれしい。いつものように全身全霊を込めて戦う。見ごたえのある試合をご覧いただけると思っている。待っていてください」と久しぶりの試合を前にした心境を語った。 摩嶋については「彼の試合も見ているし、研究もしてきた。評価としては自分がスタンドでもグラウンドでも勝っていると感じている」と評した。 今回の試合にあたりダゲスタンで現UFC世界ライト級王者のイスラム・マカチェフと練習をしたのだが「あそこのジムは練習相手も優秀な選手がたくさんいる。実戦練習には最適。マカチェフ選手ともスパーリングをした。ライト級では彼はナンバーワン。ずいぶん手合わせをしたので私には手助けになった。スタンディングでの弱点、グラウンドでのレスリングで“こういうところを直したほうがいい”といったアドバイスをもらった」と語った。 この弱点のアドバイスについては「実際は自分で“こういうのはよくない、失敗している”と自分でも自覚があった。今回、マカチェフ選手と練習して指摘されたことで“やっぱりこのやり方はダメだ”というようなことをもう一度思い起こさせてくれたという意味で大変役に立った」とのこと。 アゼルバイジャンの警察に拘留された件については「簡単に言うと、すごい重大な事件ではなく、何人かの人間がいて、そこでちょっとした言い争いから押し合いとかになり、そこで警察が仲介したということ」と説明。 そしてこの件から「ミスをしない人間はいない。この1年間は辛い時期でもあった。試合もできなかった、この1年間の空白を糧にして、さらに格闘技に対して精進していい試合することを自分に誓いました」と教訓を口にした。 またこの期間はメンタル面では「考える時間があったので自分の戦いについて熟考した」、体の面では「以前よりフィジカル面も強くなったし、スピードもより出たと思う。よりよくなった点を最大限使って戦いに臨みたい」と心身ともにプラスにとらえた。
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