ポケットに「1万円札」を入れたまま洗濯してボロボロに! 銀行に持っていけば「交換」してもらえる? 引換基準もあわせて解説
ポケットに1万円札を入れたままうっかり洗濯し、ボロボロになったことがある人もいるのではないでしょうか。 ボロボロになったお札は、そのままでは使えないと考えるかもしれませんが、お札を洗濯してしまっても、日本銀行が定めている基準を満たしているのならば、交換が可能です。 洗濯以外にも、お札がボロボロになる原因はいろいろで、シュレッダーしてしまったり、なにかの拍子に破れてしまったりすることもあるかもしれません。本記事では、紙幣が破損してしまった場合の対処法を解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
日本銀行が定めている引換基準とは?
引換えの対象となる現金は、「汚損・損傷その他の理由によって使用することが困難」となった紙幣、「摩損その他の事由により流通に不適当」となった貨幣です。 洗濯によってボロボロになった紙幣は、使用することが困難に該当すると思われるため、日本銀行の本支店に持ち込めば交換対応してもらえます。ぬれた紙幣のまま持ち込まず、できる限り乾燥させた状態で持ち込むようにしましょう。 ただし、すべてのお札が交換してもらえるわけではなく、最低でも表裏の両面が記載されていなければなりません。引換基準として次のように券面の残存割合が定められており、洗濯後のお札がどれくらいの大きさかが重要です。 1.券面の3分の2以上が残存 額面価格の全額に引換 2.券面の5分の2以上3分の2未満が残存 額面価格の半額に引換(1円未満の端数は切り捨て) 例えば、1万円札が半分に破れた場合、破れたそれぞれが額面価格の半額として引換になるので5000円×2枚=1万円に引換になります。 持ち込みの際は、できる限り各片を貼り合わせて持ち込まなければなりません。複数枚が同時に破れているなら、記番号の確認、模様の突合、色合いの確認などをすることが大切です。 破れた各片を貼り合わせる際は、紙テープなどの粘着力の弱いテープを使用して、粘着力が強いテープの使用は避けてください。なお、日本銀行では損傷現金の引換交換について、手数料はかかりません。