【解説】トランプ氏、共和党大会に“サプライズ登場” 銃撃後初の公の場
近野解説委員 「副大統領候補というのは、アメリカでは『ランニングメート』というふうにいわれます。長い選挙戦があって、当選した後もずっと政権が続く限り一緒に走っていく『伴走者』という意味です。もし、鈴江さんが大統領候補になるとしたら自分の伴走者ってどんな人を選びますか?」 鈴江キャスター 「やっぱり一緒に走るとなると自分にない力とか経験とか能力をもっている人が心強いと思います」 近野解説委員 「斎藤キャスターはどうですか?」 斎藤佑樹キャスター 「反対意見をちゃんといってくれる人とかが大事かなと思いますね」 近野解説委員 「1+1を足して…」 鈴江キャスター 「2以上、10も狙えたらいいですよね」 近野解説委員 「そういうことですよね。ただ、今回はトランプ氏の自信がうかがえる異例の人選といえます。副大統領候補を選ぶ際には大きく2つのパターンがありまして、そのうちの1つ目、『自分にない経験や能力を副大統領に補ってもらうパターン』。例えばオバマ政権のとき、オバマ氏は弁護士の出身で、就任したときはまだ47歳で、政治経験も連邦議会の上院で約4年やっただけ。若さと『Change』というキャッチフレーズが非常に心をつかみましたけれども、政治経験としてはそれほど多くなかったし、外交に関してはもちろん携わることはなかったわけです。そこで上院議員を36年も務めて、外交の分野にも深く関わってきたベテランである、20歳近く年上のバイデン氏を副大統領に選んだと。これによって政権の安定感がぐっと増していったわけです」 「そして、2つ目のパターンは『副大統領のまわりの支持層を取り込んで支持の拡大を図るパターン』です。例えば、トランプ氏が大統領だったとき、副大統領はペンス氏でした。この人は自身がキリスト教の保守派の非常に敬虔(けいけん)な信者でそちらの支持が厚い。それから、出身地がトランプ氏がニューヨーク。アメリカではかなり特殊な大都会のしかも裕福な環境で育った人。ところがペンス氏は中西部や南部の比較的所得が少ない層に訴求する、自身もインディアナ州の出身で子だくさんの家に生まれたということもあって、人柄としても浸透力があるので、それを取り込んだ」