【解説】トランプ氏、共和党大会に“サプライズ登場” 銃撃後初の公の場
■銃撃の危険性、事前に把握? 国土安全保障長官「警備は失敗だった」
鈴江キャスター 「そのトランプ氏を狙った銃撃事件ですが、2つ目のポイント『銃撃の危険性 事件前に把握?』をみていきます。銃撃の危険性は事件前に把握していたという情報があるということです」 近野解説委員 「大統領候補になろうという人が演説中に撃たれるという非常にショッキングな事件。16日に新たな映像が入ってきています。銃撃前の容疑者の様子です。姿勢を低くしながら建物の屋根をのぼっていく姿が確認できますが、それを誰かが制止するような動きはみられません」 「動画に映っていたのは20歳のトーマス・クルックス容疑者。のぼっていたのは白い屋根の建物で、アメリカメディアによると、約120メートル離れたトランプ氏を狙撃したと。後知恵といわれればそれまでですが、今、事件の現場をみてみると正直、危なっかしいなと思いませんか?」 鈴江キャスター 「遮る物がないですものね」 森圭介キャスター 「近くにたくさん建物があるのであれば見逃してしまうかもしれませんが、容疑者とトランプ氏との間に何もない。建物もほかに近くにないとなると、そこをどうにか見ることはできなかったのかなと今になって思います」 近野解説委員 「シークレットサービスも新たな事実としては、数日前からその危険性を認識していたと、アメリカメディアが一部、報じはじめています。にもかかわらず事件は起きてしまったということで、アメリカ国内の治安対策を担うマヨルカス国土安全保障長官は今回の事件について、『警備は失敗だった』とメディアに対して率直に語っています」 鈴江キャスター 「今後、この失敗がどう改善されて、いかされていくかというところも注目されますね」 近野解説委員 「そうですね、二度とあってはならない事件ですから」
■39歳副大統領候補 “異例の人選”の理由は?
鈴江キャスター 「続いて3つ目のポイント『39歳副大統領候補へ…異例の人選』です。16日、副大統領候補が発表されて、その人がバンス上院議員ということです」 近野解説委員 「どういう人かといいますと、中西部オハイオ州の出身です。オハイオ州がどういう地域かというと、鉄鋼業などが衰退していた、製造業も寂れてしまった『ラストベルト』と呼ばれる地域で、バンス氏はその地域の白人労働者の悲哀・苦しみというのを描いた作品を書いて、それがベストセラーになりました。トランプ氏の支援を受けて政治家に転身した上院議員、いわば『トランプチルドレン』の1人です。上院議員になってまだ1年半ちょっとです」