悲願のBOSJ優勝翌日に男色ディーノと“生尻披露”…エル・デスペラードのプロレスはなぜ自由なのか?「みんなに好かれようなんて思ってない」
やっと、この時が来た。 新日本プロレスのエル・デスペラードが、6月9日、大阪城ホールで石森太二を倒し、『BEST OF THE SUPER Jr.31』(以下、BOSJ)で初優勝した。優勝旗とトロフィーを手にテープの祝砲を受けたデスペラードの目は、感慨深げにうっとりとしていた。 【衝撃写真】「刺激が強すぎる…!」エル・デスペラードが“お尻丸出し”で男色ディーノと異色タッグ…濃厚な口づけシーンも。BOSJ覇者の自由すぎるプロレスを写真で見る(全29枚)
BOSJ決勝がIWGP世界戦を押しのけてメインに
デスペラードにとっては27回、29回大会の日本武道館に続いての3度目の決勝だ。過去2回の決勝はいずれも高橋ヒロムと当たりながら、敗れている。優勝と準優勝の大きな違いをデスペラードは感じていた。 石森を含めて「3強」と呼ばれても、高橋の3連覇を阻止することができなかったことが悔やまれた。デスペラードはもし優勝できなかったら「ウソつき」になってしまうとまで言って、このBOSJに挑んだ。 「優勝したから言っている風に聞こえちゃって、ちょっとダサいかもしれないですけど、ちゃんと試合に集中できた」 今回のBOSJはドラゴン・ダイヤ、HAYATA、ニンジャ・マックらが参戦したことで新鮮さと興味が増した。 「いろんな人が来てくれたから楽しかったですよね。いろんなカラーの人がいるから『BEST OF THE SUPER Jr.』だって気もします」 BOSJ決勝戦は、ジョン・モクスリーとEVILのIWGP世界戦を押しのける形で正真正銘のメインイベントとして行われた。7254人の観客がこれを見ていた。 「8割ぐらいはやられてたな。強いし、うまいし、なんならずるいな。そうそう、石森さん。あの人が言ったんだよ。プロレスは、人気者だとか、顔がいいとか、そういうことじゃない。強いヤツが勝ったんだよ」 確かにデスペラードは押されていたが、最後は得意技の回転式ドライバー、ピンチェ・ロコで石森を仕留めた。
「セミでもメインでも、新木場でも武道館でも…」
デスペラードはどんな興行でも、IWGP世界戦がメインでいいと思っている。新日本で一番歴史のあるベルトで、それを柱にやっているのだから。「そこをひっくり返さないとジュニアのモチベーションが上がらない」という発想はないという。 「やっぱり、たくさん席がある所に人が座ってくれていると気持ちいいですね。キャパが大きいからっていうよりも、どんなサイズの箱でも人がいっぱいいるのはうれしい。これからのジュニアは毎年毎年、新しい世代に変わっていくと思う。だから、自分の思いだけで『試合順なんて関係ない』って言っちゃうと、次の世代、これからやっていく人たちにはよくない。でかい所のメインをジュニアが任されたっていうのは、次につながるんじゃないかと思います」 あのウィル・オスプレイがジュニアの時代に大演説して「ジュニアヘビーに東京ドーム大会の1日を寄こせ」「メインイベントを寄こせ」と言っていたが、そういう時代が少し近づいてきたのかもしれない。 「世界ヘビー級がセミで、オレがメインで試合となっても、できることは変わらない。どこでやっても変わらない。新木場でやろうと、新宿FACEでやろうと日本武道館でやろうと、両国国技館でやろうと、できることは変わらないんです」 それがデスペラードの基準だ。
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