井上尚弥、9月9日に日本でドヘニー戦を希望と米専門メディア 12月はグッドマン戦で日本開催の可能性
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が9月9日に日本で、元IBF世界同級王者で現WBO2位のTJ・ドヘニー(37)=アイルランド=と対戦することを希望していると17日(日本時間18日)、米専門メディアのボクシングシーンが報じた。関係者が明かしたという。 【写真】うれしそうに、小学生のミット打ちを受ける井上尚弥 井上が契約している米興行大手トップランクのボブ・アラムCEO(92)は「(ドヘニーは)向こう(日本)で大きな大きな注目を集めるようになった。ルイス・ネリが悪童として、東京ドームの完売に貢献したことを見てほしい」とドヘニーの日本での注目度の高さを強調した。 ドヘニー戦に続いて、井上は12月に指名挑戦者でIBF、WBO1位のサム・グッドマン(25)=オーストラリア=の挑戦を受けるとアラムCEOと関係者は語り、グッドマン戦も日本で行われる可能性があるとした。 井上は5月6日に34年ぶりの東京ドーム興行で、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(29)=メキシコ=の挑戦を受けた。4万3000人の大観衆が見守る中で1回に左フックを浴び、プロアマ通じて初めてのダウンを喫した。しかし、計3度のダウンを奪い返して6回TKO勝ち。同29日に本格的なジムワークを再開した。 ドヘニーは2018年8月に東京・後楽園ホールで、IBF世界スーパーバンタム級王者だった岩佐亮佑(セレス)に指名挑戦者として挑戦。3-0の12回判定勝ちを収め、世界初挑戦で王座を奪取した。19年4月にWBAスーパー王者との統一戦で敗れて王座陥落。その後は勝ったり、負けたりを繰り返したが、直近3試合はすべて大橋ジム主催興行ですべてTKO勝ちを収めている。前戦は井上と同じ東京ドーム興行に出場し、同級8回戦でブリル・バヨゴス(フィリピン)に4回TKO勝ち。ネリが試合に出場できなくなった場合には井上に挑戦するというリザーブ選手を務めた。現在はWBOアジア・パシフィック同級王者で、IBF7位、WBA8位、WBC9位にもつけている。 プロ戦績は井上が27戦27勝(24KO)、ドヘニーが30戦26勝(20KO)4敗、グッドマンが18戦18勝(8KO)。