転職で年収が「300万→500万円」に! 65歳まで働くと“将来の年金”はどれだけ増えますか?「平均寿命」までの総額も試算
35歳から年収500万円になると、将来の年金額はいくら増える?
転職後は年収500万円に上がるため、現行制度のもとでは将来もらえる年金額が上がります。転職前の22歳から35歳までの13年間は年収300万円(平均報酬額25万円)、転職後の35歳から65歳までの30年間は年収500万円(平均報酬額41万円)としてシミュレーションしてみましょう。 先ほどの報酬比例部分の計算式に当てはめると、転職前の13年間分は21万3759円、転職後の30年間分は約80万8995円となります。合わせて約102万2754円で、月額だと約8万5229円もらえます。転職しない場合に比べると月額ベースで約2万6309円の差が発生することが分かります。
長生きするほどメリットは大きい
金額だけ見ると「2万円程度の差にしかならないのか」と考える人もいるかもしれませんが、老齢年金は受給資格を満たせば原則65歳から生涯にわたって受け取れます。 日本人男性の平均寿命は現時点で約81歳ですが、仮に65歳から80歳まで年金を受け取るとしましょう。月に約2万6309円の違いは、年間で約31万5708円、15年間で473万5620円と差は大きくなります。つまり長生きすればするほど年金をもらう月数は増えるため、得になる可能性が高いといえます。
まとめ
本記事では、転職して年収が200万円アップした場合、将来もらえる年金は増えるのか解説しました。 収入が上がると納付する厚生年金保険料も増えることが多いため、短期的には損した気分になるかもしれません。ただし、老齢厚生年金は厚生年金の加入期間や保険料によって計算されるため、将来もらえる年金が増える形で恩恵を受けられる可能性があります。 老後に少しでも多く年金をもらいたい場合は、社内での昇格や転職などで収入アップを目指すのも1つの方法です。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額 日本年金機構 は行 報酬比例部分 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部