「津波防災の日」鹿児島市で訓練 一時滞在施設の開設を初めて実施 帰宅困難者1万4700人想定
鹿児島読売テレビ
11月5日は東日本大震災をきっかけにできた「津波防災の日」です。鹿児島市ではこの日に合わせ毎年、大地震による津波を想定した訓練が行われています。今回は帰宅困難者などを受け入れる一時滞在施設を開設する訓練も行われました。 訓練は鹿児島湾で震度7の地震が起きその後3.4メートルの津波が到達するという想定で行われました。鹿児島市役所では大津波警報が出されたという想定で市民を津波避難ビルに指定されている本庁舎の3階に誘導する手順を確認しました。 (職員) 「先程の地震の影響により公共交通機関が停止して鹿児島駅、鹿児島中央駅の周辺に複数の帰宅困難者が発生している」 今回は初めて帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設を開設する訓練も行われました。鹿児島市では交通機関がマヒするような大地震が起きた場合、1万4700人の帰宅困難者が出ると想定しています。鹿児島銀行本店の別館ビルやLi-ka南国ホールなどが一時滞在施設に指定されていて、合わせて1094人を収容できます。職員が施設に電話をかけ要請から開設までの流れを確認しました。 (鹿児島市危機管理課・脇田浩任課長) 「実際の災害のときにどれだけ迅速に対応できるか日々訓練をしていかなければならないと感じている」 鹿児島市は今後も訓練を続け災害に備えたいとしています。