やっと転職先が決まりました。健康保険などの手続きは何が必要ですか?
退職してすぐに別の会社へ就職した場合、必要な事務手続きは会社が行ってくれます。しかし、退職してから別の会社に就職するまでに期間が空いてしまった場合は健康保険などのさまざまな手続きを自分で行わなければなりません。そこで、本記事では転職が決まったあとに必要になる手続きや、手続き方法について詳しく解説します。
健康保険の手続き
まず、必要なのは健康保険の手続きです。勤めていた会社を退職する際には、今まで使っていた健康保険証を会社に返却しなければなりません。つまり、退職した翌日からはその保険証は失効してしまいます。 それでも、別の転職先にすぐに入社する場合は基本的に自分で健康保険の手続きをする必要はありません。なぜなら、転職先の担当者が必要な手続きを進めてくれるからです。転職先の会社から、新しい健康保険証をもらえるでしょう。 ただし、退職から別の会社に入社するまでに期間が空いてしまう場合は、以下のような3つの選択肢があります。 ■国民健康保険への加入 転職活動中は、国民健康保険への加入となるため、前職の退職日の翌日から14日以内に居住している自治体で手続きを行う必要があります。この際の手続きには、マイナンバーカードなどの身分証明書や前職を退職したことの証明となる書類などが必要です。 また、国民健康保険には扶養の概念がないため、現状配偶者や子どもなどを扶養している場合は注意しましょう。 ■任意継続 2つ目は、退職した会社の健康保険への継続加入です。任意継続は、退職した日の翌日から20日以内に手続きをしなければなりません。任意継続をした場合、保険料は全額自己負担となることはあらかじめ理解しておきましょう。 ■扶養に入る 3つ目は、家族の扶養への加入です。家族の扶養に入る場合も、国民健康保険に加入する場合と同じように前職を退職したことの証明となる書類が必要です。収入などに関する審査もあります。