レバノン東部で47人死亡、停戦交渉中もイスラエル軍の空爆続く
[エルサレム/ベイルート 21日 ロイター] - シリアとの国境に近いレバノン東部のバールベック・ヘルメル県で21日、イスラエル軍の空爆があり、少なくとも47人が死亡した。レバノン当局者が明らかにした。 この地域はイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラが勢力を握っているとされる。 米国が仲介する停戦交渉が進行する一方、イスラエルはヒズボラへの攻撃を強めている。 レバノン保健省によると、イスラエル軍の空爆によりレバノン南部の集落チャイティエで3人が死亡した。一方、イスラエル北部の都市ナハリヤでは、ロケット弾の破片が公園に落下し、30歳の男性が死亡した。イスラエルの救急医療サービス(MDA)が明らかにした。 イスラエル軍は声明で、レバノンからナハリヤに向けてロケット弾約10発が発射されたとした上で、「飛翔体の大半を迎撃し、落下した飛翔体を確認した」と述べた。 レバノン首都ベイルートを訪れていたホックスティーン米特使は19日、「停戦は手を伸ばせば届く場所にある」と述べていた。 こうした中、レバノン高官は21日、米国の停戦案の変更を要請し、レバノン南部からのイスラエル軍の早期撤退などを求めたと発言。合意に向けて依然として課題が残っていることを示唆した。 ホックスティーン特使はレバノンでの2日間の協議が進展したとの見解を表明。イスラエルに向けて出発した。