下久堅ブースにぎわう 渋谷フェスティバルに出店【長野県飯田市】
東京都渋谷区と交流する長野県飯田市下久堅地区の住民有志がこのほど、渋谷の代々木公園で2日間にわたって開かれた「ふるさと渋谷フェスティバル2024」に飯田市、南信州観光公社とともに出店し、農産物や加工品の販売を通じて飯田の魅力を伝えた。 下久堅と渋谷は環境保全、下久堅柿野沢にある渋谷区民のための森林「しぶやの森」の保全と整備を通じて親睦を深めており、フェスティバルには2000年から参加している。 今回は下久堅から4人が上京し、リンゴや甘柿、手づくりみそのほか、10月に都内の女性らと共同で商品化した竜峡小梅の砂糖漬け「さとうこうめ」を販売した。 初日は悪天候の影響で人出が少なかったが、晴天に恵まれた2日目は多くの人が来場し、下久堅のブースもにぎわった。さとうこうめは試食で好評を博し、40袋を販売した。 過去にしぶやの森を訪れて以来、下久堅の住民と連絡を取り合う渋谷区民約20人のうち、5人が呼び込みや口コミで下久堅ブースの運営に協力。10月に来飯した長谷部健渋谷区長、実行委員長でタレントの井上順さんもブースを訪れ、再会を喜び合った。 柿野沢の住民と渋谷区は、渋谷区中幡小学校が十数年続けてきた森林づくりを引き継ぎ、2009年から自然体験・交流事業「しぶやの森を育もう」を続けてきた。 新型コロナウイルスの感染拡大でここ数年は中断していたが、復活のめどがつき、再開に向けて調整に入っている。