【高校ラグビー】国学院栃木、 昨春選抜大会準V・石見智翠館を完封 “コクトチ旋風” 悲願の初Vへ
◆全国高校ラグビー第5日 ▽準々決勝 国学院栃木12―0石見智翠館(3日・花園) 準々決勝4試合が行われ、Bシードの国学院栃木は、堅守でAシードの石見智翠館(島根)を12―0で完封し、準Vの21年度以来の4強進出。抽選の結果、5日の準決勝は国学院栃木―桐蔭学園、東海大大阪仰星(大阪第2)―常翔学園(大阪第3)となった。 花園に再び“コクトチ旋風”だ。昨春の選抜大会準優勝で、Aシードの石見智翠館に完封勝ち。吉岡肇監督(63)は「狙い通り」と納得顔を見せた。3試合を終え、許したトライは1つ。ロックの笹本直希主将は「自分たちは伝統的にディフェンスのチーム。練習の半分以上をディフェンスに費やしている」と自慢の堅守に胸を張った。 例年に比べて体格で劣る分、2人がかりのダブルタックルを徹底。すぐに起き上がる動作を何度も反復練習し、12対15の数的不利な状況をつくるなど、さまざまな方法で防御を磨いた。自信をつけたのが3回戦の京都工学院戦だ。相手の30連続攻撃に耐え、指揮官は「あれを乗り切って自信になった」と振り返った。 準決勝では桐蔭学園と対戦する。21年度大会の準決勝で史上6校目の3連覇を阻止した相手だ。今大会も連覇がかかる強敵に吉岡監督は「ライバル。楽しみですね」とニヤリ。昨夏は負けており、笹本主将は「もう一度当たれてうれしい。リベンジという形で絶対勝とうと思う」。悲願の初制覇へ、自慢の“盾ラグビー”で立ちはだかる宿敵を打ち破る。(森口 登生)
報知新聞社