トランプ氏のワールド・リバティ・ファイナンシャル、ETHの上昇で含み益が100万ドルに
ドナルド・トランプ次期大統領の家族が支援する分散型金融(DeFi)プロジェクトであるワールド・リバティー・ファイナンシャル(World Liberty Financial)は、10月の控えめなトークンセールの後に、100万ドル(約1億5500万円、1ドル=155円換算)の含み益を計上した。 この会社は投資家の需要不足により、10月31日に資金調達目標額を3億ドル(約465億円)から3000万ドル(約46億5000万円)に大幅に引き下げた。これまでに10億2000万のWLFIトークンを販売しており、これは新たな目標額の約半分にあたる。 しかし、イーサリアム(ETH)が協定世界時(UTC)11月6日午前1時以降に16%以上上昇したため、ワールド・リバティ・ファイナンシャルにとってすべてが悲観的な状況というわけではない。Etherscanによると、トークンセールのウォレットはトークンを清算しておらず、現在4234ETHと420万ドル(約6億5100万円)相当のステーブルコインを保有している。 イーサリアムは現在、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した結果として市場全体が上昇したことを受けて2900ドル前後で取引されており、これは8月以来の高値だ。 しかし、ワールド・リバティ・ファイナンシャルにとっての重要な問題の1つは、WLFIトークンが「譲渡不可」であることだ。つまり、投資家は利益を得るためにそれを換金したり、他の資産と交換したりできない。これは、ガバナンス投票によって将来的に変更される可能性があるが、今はその予定はない。 トークン販売は最近ペースダウンしており、11月1日以降、36万4000ドル(約5642万円)相当のWLFIが販売されただけだ。 このプロジェクトは、トランプ大統領から支持されたにもかかわらず、スカイブリッジ・キャピタル(Skybridge Capital)の創設者兼マネージングパートナーであるアンソニー・スカラムッチ(Anthony Scaramucci)氏から「詐欺」だと非難された。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Danny Nelson/CoinDesk|原文:Trump Family-Backed Crypto Project Makes $1M Gain in ETH Following Tame Token Sale
CoinDesk Japan 編集部