【投資信託だけじゃない】単元未満株を使ったコツコツ積立投資の人気がじわじわ拡大 NISA成長投資枠も利用可能、主な証券会社の自動積立サービスを比較
投資初心者が個別株にチャレンジするのはなかなかハードルが高いかもしれない。そういう人には、単元未満株での積立投資から始めるのも一つの方法だ。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第118回は、「単元未満株の積立投資」について。 【表】個別株の自動積立ができる主な証券会社を比較
* * * 新NISAが開始して、もうすぐ1年が経とうとしています。まずは投資信託の積立からスタートした人は、そろそろ個別株にチャレンジしてみたいと思っているのではないでしょうか? とはいえ、個別株投資は、なかなかハードルが高く感じます。そこで、個別株投資のハードルをぐっと下げる、単元未満株株の積立投資を紹介します。新NISAの成長投資枠を使いたいと思っている人も必読です。
単元未満株ならお手軽に投資できる
以前、この連載でもミニ株、プチ株と呼ばれる単元未満株投資について取り上げました。通常、個別株の取引は、単元株である100株単位で行われますが、100株未満の単元未満株で行うことを単元未満株投資と言います。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングの株価は、一株4万9690円(11月14日現在)なので、単元株の100株で買うとすれば496.9万円が必要です。これは、一般の個人投資家ではなかなか厳しい金額です。ユニクロの服は買えても、株は買えない!という感じですが、単元未満株投資で1株だけ買うなら5万円弱で株主になれます。 ここ最近、個人の投資家熱が高まっていることも踏まえ、各証券会社でも単元未満株投資に力を入れています。それにともなって、単元未満株をコツコツ積み立てるという株の積立投資が徐々に広まりつつあります。
単元未満株の積立投資の魅力
単元未満株の積立投資には、以下の魅力があります。 【1】リスク分散ができる 1万円の株を単元株の100株で買い、翌日10%下落すると1日で10万円の損になりますが、1万円ずつの積立なら、1000円の損で済みます。 また下落しているときも、同じ金額ずつ買い増ししていけば、ドルコスト平均法で、買い付け単価が安くなり、株価が上昇したときの評価益の回復も早くなります。 【2】銘柄分散できる 仮に投資資金が10万円でも、幅広い銘柄に分散できます。業種を分けて値動きの違う銘柄を分けて購入し、自分好みのポートフォリオを作ることも可能です。 【3】値動きに対してストレスが小さい 少額でのコツコツ投資なので、大きく下がったときのストレスが小さくすみます。