クリスマス予算、3割減少 節約志向や9連休への備えが影響 インテージ調べ
マーケティングリサーチ会社、インテージの調査によると、2024年の「クリスマス」にかける平均予算は前年から約3割減少し、1万6329円となった。同社は「経済状況に伴う節約志向の高まりに加え、クリスマスイブ・クリスマスとも平日であることが影響した。年末年始に9連休が控えていることも要因では」と結果を分析する。 調査は11月22~25日に全国15‐79歳の男女5000人を対象に実施。クリスマスにかける予算は21~23年にかけて伸びていたが、大幅な減少で21年(1万8289円)も下回る結果となった。 クリスマスにあわせた予定を聞いたところ、1位は「プレゼントを購入(自分用含む)」が27・4%、次いで「自宅でパーティー」が25・6%の順。自宅で実施予定の企画は、「ケーキを食べる」が40・0%と最多ながら、前年から7・4%落とした。うち女性では「ケーキを作る」との回答が前年比1・5倍に急増。その理由は「コストを抑えたいから」が45・1%に達し、物価高を背景に既製品のケーキを買うよりも手作りで工夫したいとの意向がうかがえた。 「自宅でのクリスマスパーティー」で食べたい・飲みたいメニューのうち、「ケーキ」は「特別なイベントやパーティーに合う」「伝統的だから」、「オードブル」は「おいしい」「見た目が華やか」などが選ばれる理由。にぎり寿司を取り入れるなどクリスマスの食卓は多様化する傾向があるものの、「ローストチキン」「フライドチキン」など特別感のある伝統的なメニューが根強い人気を誇っている。 一方、女性が「今年のクリスマスに一番お金をかけるもの」として「自分へのプレゼント」が前年比3・7%アップし、10%を超えたことも特徴的。特に10代、50代、60代でその傾向が顕著だった。