ファレルの「ルイ・ヴィトン」が再定義するカウボーイの美学 2024年秋冬メンズ
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が、パリで2024年秋冬メンズコレクションを発表した。会場は、ブローニュの森の北側に位置するアクリマタシオン庭園。建物の中には荒々しい岩山のヴィジュアルが映し出され、内部はまるで西部劇のセットのよう。今回はアメリカ西部のワークウェアを掘り下げ、ワイルドかつダンディな男性像を描いた。 【画像】ルイ・ヴィトンとパートナーシップを結んだ平野紫耀
注目のファーストルック
オープニングを飾ったのはモデルのリズマン・ジディン(Ridzman Zidaine)。マレーシア出身の23歳で、昨年11月のショーでもファーストルックを着用した。今回、彼がまとっていたのは砂漠の花をモチーフにしたフリンジコート。デニムにウエスタンブーツを合わせ、笑うと、歯に装着したモノグラム入りのグリルズ(マウスピース型ジュエリー)がきらめく。ターコイズブルーの「スピーディ」バッグを手にした姿はまるで現代版カウボーイだ。
西部劇の世界へとトリップ
その後も、テンガロンハットやウェスタンシャツ、ブランケットコート、チャップスといったカウボーイウェスタンのアイテムが次々と登場。投げ縄を腰元につけたようなロープチェーンもアクセントを添える。刺繍を施したスピーティバッグのアクセサリーなどは、アメリカ先住民であるダコタ族とラコタ族のアーティストとコラボレーションによるもの。シルバーコンチョやレザーフリンジなども随所にあしらわれ、アメリカ西部への旅をドラマチックに演出した。
2つのシューズブランドとコラボ
足元を彩ったのは、テキサスにあるウェスタンブーツ専門メーカー「グッドイヤー(Goodyear)」と共同で製作された本格的なカウボーイブーツ。さらに「ティンバーランド(Timberland)」とのコラボレーションではワークブーツシリーズを再解釈し、XLソールにルイ・ヴィトンのバッグプーラーまたはブラウン・レザーのアンクルカフをあしらったプルオン・ブーツ3型を提案した。