猫が“NG”を出す意外な「部屋のレイアウト」とは。SNSで大人気の獣医師・にゃんとす先生に聞いてみた
嫌がるサインを見せるのは、他人よりも飼い主のときが多い!?
おなかも嫌がる猫ちゃんは多いですが、おなかをごろーんと見せてくることもあります。これは、「こんなに無防備になるくらいあなたのことを信頼してるよ」もしくは「へい、飼い主! 一緒に遊ぼうぜ!」という気持ちを表していることが多いです。そのため、前者の場合は「えっ…信じていたのに…触るな!」と噛まれますし、後者はプロレスごっこに巻き込まれてどちらにせよ噛まれます(笑)。 猫が嫌がるサインは、必ずしも噛みついたりパンチしたりするだけではなく、のどを鳴らさずにじっとしていたり、すぐに毛づくろいを始めたりする場合も嫌がっている可能性があります。 ちなみに、嫌なときに見せるネガティブな行動は、知らない他人よりも飼い主になでられたときに多く見られるそうです。信頼している飼い主には遠慮なく「嫌だ!」と伝えられるのかもしれませんね(笑)
猫が「NG」を出す、意外な部屋のレイアウトは?
お次は、意外と盲点になりがちな、部屋のレイアウトについて迫ります。まずは、下の部屋のレイアウトを見てください。 このお部屋にある猫アイテムは、ごはん、飲み水、トイレ、キャットタワー、爪研ぎ。この中に1つ、NGポイントがあります。 さて、猫と暮らすお部屋のレイアウトで、不適切なポイントは、いったいどこでしょうか…? 答えは… 【Dごはん】でした! では、なぜ「ごはん」のレイアウトがNGなのか、にゃんとす先生に聞いてみましょう!
猫が本当によろこぶお部屋のレイアウトは、こちら!
猫の快適な生活環境をつくるために、気をつけたいポイントは次の5つです。ただし、これは一般的な話で個々の猫ごとに好みは異なります。猫は個性豊かな動物ですので、いろいろ試してみて、愛猫にぴったりのお部屋づくりを目指しましょう! (1) ごはん ごはんはトイレと離れた場所に配置しましょう。私たち人間と同じように、猫も食べる場所と排泄する場所を分けたいものです。また、猫砂が飛び散ってごはんが汚れることもありますので、注意しましょう。 (2) 飲み水 水はいろいろな場所に置くとよいです。ごはんの隣だけでなく、猫がくつろぐ場所の近くや寝室など複数箇所に置くようにしましょう。水分補給は猫の健康維持に欠かせないので、猫が気軽に飲める環境を整えましょう。 (3) トイレ 目立たない場所や静かな場所に配置しましょう。ただし、冬場の廊下など寒い場所は避けてください。寒さによってトイレをがまんしやすくなる場合があります。リビングの隅など、飼い主さんがよく過ごす場所に配置するとよいですね。また、複数の猫がいる場合は、トイレをまとめて置くのではなく、分散して配置しましょう。複数のトイレがあると、猫たちがストレスなく利用できます。 (4) キャットタワー 部屋の壁際や窓際に置くとよいでしょう。猫は高い場所が好きで、部屋を見渡せる位置や外の景色を楽しむことができる場所を選びます。また、猫は飼い主さんと同じ目線でコミュニケーションを取りたがることがありますので、ドアの近くに置いて飼い主さんを待ち伏せしたり、ソファの近くで一緒に過ごせる場所にも配置してみましょう。エアコンが苦手な場合は、直接風が当たらないように注意を。 (5)爪研ぎ 猫は爪を研ぐことでマーキングを行っているので、部屋の出入り口付近や角に爪研ぎを置くとよく使ってくれる場合があります。特にオス猫は縄張り意識が強い傾向があります。この場合、より高い場所で爪研ぎをしたいという猫も多く、ポール状の爪研ぎやキャットタワーの麻縄部分を好むこともあります。 どのフードを選べばいいのか、トイレはどこに置くべきか、夜中になぜ走り回るのか、ワクチンや健康診断は必要か…。猫の飼い主であれば、絶対におさえておきたいポイントを網羅した『どっちが正しい? 幸せになるねこ暮らし』。科学的根拠に基づいて解説されているので、もう迷う必要はありません! また、イラストと漫画は、2匹の猫と暮らすイラストレーター・オキエイコさんによる、全編書き下ろし。猫好き必見の、猫愛あふれる一冊です。2月22日「猫の日」を機に、「うちの子」を「世界一幸せな猫」にしてみませんか?
ESSEonline編集部