【ルイ・ヴィトン】のLVERS(LV ラバーズ)はキラキラ前向きになれる、陽光みたいなフレグランス
「旅行できるようになったら、まずどこ行きたい?」そんな妄想ばかりしていたステイホーム期間が明けた後、最初に行った旅先が2023年夏の終わりのパリでした。見えない檻から解き放たれたような、あの時のキラキラな感覚を香りにしたら……? その答えが私にとってのルイ・ヴィトンのLVERS(LV ラバーズ)です。 【写真】ルイ・ヴィトンの香水、LVERS(LV ラバーズ)を詳しく見る
■生命力が目覚める香り 緑茂る公園、ロマンティックな街並み、きらめく太陽の光。何年ぶり?にいただいた少し長めの休暇という条件も手伝って、ポンヌフをスキップで渡りきりそうなくらいには、久しぶりに心身共に元気いっぱいで過ごしました。「ワタシ、イキテル、タノシイ!」と、自分の中の生命力が冬眠から目覚めていくような。LVERS(LV ラバーズ)をまとうと、あの時の“いい感じ”を思い出すのです。 ■テーマは光、イメージは光合成 LVラバーズは、ファレル・ウィリアムスがルイ・ヴィトンのフレグランス・プロジェクトに関わった初めての香りです。インスピレーション源は2023年6月にポンヌフをランウェイとして開催された、ファレルのデビューショーのテーマになった太陽の光。そこからもたらされる光合成のイメージを表現したものだそう。なるほどー。わかる、わかります! エネルギーが溢れてくる感じ。これはほぼ香りの解釈一致ということでよろしいか? ファーストインプレッションは「キラキラしてる!」。ベルガモットの少し苦味のあるフルーティさや、ジンジャーの透明感やフレッシュさがすっと入ってきます。メインに感じるのは、グリーンで、ウッディーなガルバナム。スパイシーなアクセントも効いています。で、個人的にハマったポイントと感じているのはサンダルウッドのクリーミーな温かさ。 ポジティブだけど爽やかなだけじゃない、生気に満ちたきらめきとアーシーさと深み、そしてルイ・ヴィトンらしい洗練が共存しています。ファレルの感性を香りで具現化した、インハウス・マスター・パフューマー、ジャック・キャバリエの才能とセンスと手腕に、改めて脱帽。 ■ボトルもキラキラ マーク・ニューソンが手がけているシンプルでスタイリッシュなボトルも、LV ラバーズは太陽の光を反射して輝くプリズム仕上げ。光の当たり方や見る角度によって、違う表情を見せるところにもときめきます。 ■老舗メゾンだから得られる満足感 流行りのニッチフレグランスも好きですが、資金力のある老舗メゾンが素材から本気で手がけるフレグランスには、やっぱりそこでしか得られない満足感がございます。 まとうだけで前向きになれる香り、LV ラバーズ。シュッとひと吹き、いい感じの自分をイメージしたら、キラキラ光る方に向かって歩いていけそうです。 【エディターYOKOMIZO】