【どう変わる?】来月から始まる“新NISA” 知っておきたい制度の仕組みなど徹底解説
来月から新しくなるということで今注目されている“NISA”制度ですが「そもそもどのような制度なのか?」「新制度で何が変わるのか?」について、経済担当の大野聡美記者が解説します。
そもそもNISAって何?
NISAは2014年にスタートしました。これは「銀行口座に眠っている預金を投資に回させることで、経済を活性化させよう」という目的で政府が作った制度です。 2018年には、より初心者向けの「つみたてNISA」も始まり、老後などに備えた資産形成も促しています。 口座数は直近の5年間で1.5倍に増加しており、徐々に浸透してきているのが分かります。
次に、制度の中身を見てみましょう。 通常では投資から得られる利益に対して「約20%の税金」がかかりますが、NISAには非課税の期間があります。例えば、10万円の利益が出ても、通常であれば手元に残るのは8万円ですが、NISAなら全額受け取ることができます。 18歳以上を対象にした現NISA制度は「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があります。 「一般NISA」の1年間の投資上限額は120万円、「つみたてNISA」は40万円となっており、「つみたてNISA」であれば月々約3万3000円投資することができます。
来月から「新NISA制度」でどう変わる?
来月から始まる新制度では、年間の投資上限額が大きくアップします。「成長投資枠(現・一般NISA)」は120万円から240万円へ。「つみたて投資枠(現・つみたてNISA)」は40万円から120万円になります。 「つみたて投資枠」であれば 投資できる金額は毎月約3万3000円から10万円にアップします。 また非課税の期間について、「一般NISA」は5年「つみたてNISA」という期限付きでしたが、新制度では「無期限」となります。 さらに、これまでは「一般NISA」か「つみたてNISA」かどちらか一方を選んで投資する必要がありましたが併用可能となるため、年間合計360万円まで投資に回すことが可能になります。ただし非課税となる投資総額は、2つ合わせて1800万円までと決められています。