退職後もエネルギッシュに生きるための人生観 “ひとやま主義”から“連峰型”へ【テレビ寺子屋】
人生山あり谷あり。谷は必ずしも悪いものではなく、人間としての器を広げるために大切です。山も1つの山ではなく連峰と考えると、より豊かな人生に。まずは自分の人生のアップダウンを描いて見える化してみましょう。 最初の【テレビ寺子屋】30秒で“敵にならない”対話術 「マイナスモード」が人を和ませることも
テレビ静岡で10月13日に放送されたテレビ寺子屋では、教育改革実践家の藤原和博さんが、人生を山に例え、人間の器を広げるための人生観について語りました。
◆エネルギーカーブで人生を可視化
教育改革実践家・藤原和博さん: 「人間の器」という表現があります。「器が小さい」などと言いますが、どういう器なのでしょうか。「人生のエネルギーカーブ」というものを描き、自分の人生を見える化しながら、どうしたら器を広げることができるのかというイメージをつかんでもらいたいと思います。 横長の紙を用意して、そこに自分の人生の山や谷を描いてください。 縦軸はエネルギーレベル。知力、体力、精神力の総合力と考えてもいいし、その時点でのモチベーションの高さでもいいです。 横軸がライフスパン。紙の一番左に「生(生まれる)」、そして一番右に「死」と書き、だいたい45歳を真ん中にするという感じで捉えてください。 そこにエネルギーカーブを描きます。現時点まででも今後の見込みまで描いてもいいです。
◆人生観を問い直した大きな谷
僕が描いてみますと、小学生の時は「遊びの王者」と呼ばれてすごく盛り上がりました。でも、中学では入りたかったサッカー部がなく、しかも反抗期真っただ中の暗黒時代で谷でした。 一転して高校は盛り上がります。入ったバスケ部もすごく楽しかったですし、バンドのリードボーカルをやっていてモテました。 ところが大学受験の後、五月病で気力を失い急降下、底まで行きます。 就職して盛り上がりましたが、メニエル病を発症し5年ぐらい後遺症が残り、30歳にして人生観を問い直さざるを得ない経験をしました。 と、こんなふうに山があれば谷がある。山だけの人は、ほぼいないんじゃないかと思うんです。人生のひとつの真理です。