グランプリを獲得した長野県原村の（左から）和田祐輔さん、橘田美千代さん＝17日午後、東京都港区（相川直輝撮影）

地方への移住で理想的な暮らしを実現した人を表彰する第1回「ニッポン移住者アワード」（産経新聞社など主催）の選考会が17日、東京都内で開かれ、長野県原村に移住した保育園長、橘田美千代さん（75）と同村職員の和田祐輔さんがグランプリに輝いた。 橘田さんは4年前に都内から移住。人口約8千人の同村に乳児保育園をつくろうと地域の人と協力。クラウドファンディングなどで資金を集めて開園にこぎつけた。「受賞は光栄。今後がんばる励みになる」と喜んだ。 アワードは、移住先の自治体からの推薦を受けた移住者とそれを支えた自治体職員が審査対象。会場では書類審査を通った移住者と職員7組が移住の経緯、移住先での活動、自治体の取り組みなどをアピールした。 部門賞、特別賞は以下の通り（敬称略、カッコ内は自治体職員）。 地域創生賞　佐賀県有田町、上野菜穂子（采女将也） 子ども未来賞　三重県桑名市、スペイト・ダニエル（中川誠志郎） ウェルビーイング賞　茨城県ひたちなか市、鈴木梨紗・北川千晴（国井純） 地域産業賞　愛媛県伊予市、上田沙耶（城戸敬考） 選考委員特別賞　千葉県長生村、橋澤義憲（渡邉敬文）▽宮崎市、鈴木幸菜（村岡真衣）