中日OB・彦野利勝が語る!プロ野球契約更改の舞台裏と年俸交渉のリアルとは?『圧倒的なNo.1落合博満』在籍時の秘話も!?
沖縄秋季キャンプの参加選手を中心に、続々と契約更改が行なわれています。11月7日放送の『ドラ魂キング』(CBCラジオ)では、プロ野球選手として契約更改交渉を何度も経験した彦野利勝さんが裏話を語りました。聞き手は高田寛之アナウンサーと三浦優奈です。 【動画】帰国するビシエド…柳がサプライズで会いに来た瞬間がこちら【3分21秒~】
同僚の交渉結果が気になる!?
活躍した年の契約更改について「『どうだろう、ああだろう』って想像しますけどね。ちょっと無理なぐらいの数字を」と、笑いながら振り返る彦野さん。 高田「当時は川又(米利)さんや仁村徹さんの方が先だったら、『徹さんがこれだけアップしたんだから、俺は…』っていう想像はするんですか?」 彦野「もちろん、だいたい同じような立場の人たちの年俸は気になりますよね」 お互いに面と向かってその話はしないものの、微妙なのは交渉の日にち調整。 彦野「どっちが先にやるとか、この辺の探り合いはありますよね」 これはもちろん、後の方がやりやすいそうです。
圧倒的No.1落合博満
彦野さんが在籍していた当時、中日ドラゴンズには12球団でNo.1の年俸を誇る絶対的な存在・落合博満さんがいました。 彦野「その人がMAXなわけですよ。ここからの話をされるわけですよ、絶対に」 トップに君臨する落合さんを基準に、球団からは「だから、あなたの今のランクでいくといくらなんでしょうか?」という話をされるそうです。 彦野「『君と落合選手の間に何人いるかわかってるかね』とか。そうなると、その人より多くはもらえないわけでしょ。ランクじゃないけど付けられてるわけですよ、勝手に」 長い現役生活の中で「今年は頑張った!」という年はあるもの。 彦野「例えば本当は500万なんだけど、『800万上げてください!』みたいな気持ちはあるわけですよ。それはやり取りして『じゃあもう100万だけ』とか」 球団との交渉の中で、彦野さんの提示額が上がったことは一度だけだと言います。
即サインは「男らしさ」の象徴?
彦野「あんまり文句を言ったこともないんですよ。保留は1回だけありますけど。それも最後の最後ですよ。代打でやってる時ですよ」 スタメンで出ていた年は、1回目の交渉ですっきりとサインしていたという彦野さん。 昔は「ごねている」と思われるのを避け、早めにサインすることが美徳とされる風潮があったといいます。 彦野「逆に1回で押すと『男らしい』『あいつはいいやつ』みたいな」 高田「昭和やな~」 彦野「でも今は『ああー、ごねときゃ良かったな』って今、たぶんみんな思ってると思う」