中日OB・彦野利勝が語る!プロ野球契約更改の舞台裏と年俸交渉のリアルとは?『圧倒的なNo.1落合博満』在籍時の秘話も!?
球団間で異なる年俸事情
同じ球団の選手はもちろんですが、他球団の様子も気になっていたそうです。 彦野「自分と同じような成績の選手はいくらもらってるんだろう。『あそこの球団、こんなに少ないの?』っていうところもあったし、『こんなもらってんの?』って。球団によって違うわけですよ」 その中でも、中心にいたのは落合さんというわけです。 彦野さんの世代はバブル経済真っただ中。ところが野球界にはまだ、バブルの恩恵はありませんでした。 バブルが弾けた後、平成5~7年頃にようやく野球界の給料が上がり始めてきたといいます。 彦野「それはなぜかというと、FAというのができたんですよ。93年か。その時から景気よく給料をボンボンと上げていかないと」 FA制度の導入やメジャー流出の話が、年俸アップの大きなきっかけとなったようです。
歴史の証人は語る
高田「その頃って、予想してたより『えっ!こんなに上がるんですか!?』みたいな時もあったわけですか?」 彦野「それこそ10.8の年ですか。94年。あの時、数字もまあまあよかったんですけど『えっ?』って思いましたね」 もっと少ない数字を予測していたため、「ありがとうございます!」という気持ちになったんだそう。 彦野「『こういう時代なんだ』って初めて思いました。5年前であれば、絶対こんなに上がってないよなって。ああ、もうこういう風なんだって」 高田「ある意味、歴史の証人だ」 彦野「だからもっともっと上がるんでしょうね、今の人は」 さまざまな時代を知る彦野さんならではの、貴重なエピソードでした。 (minto)