ついに登場!米海軍「新型オスプレイ」何が違う? 可愛すぎる“日本仕様デザイン” 「隊員が考えたんです」
部隊パッチには「タヌキエアラインズ」の文字が
アメリカ海軍は2024年11月17日、山口県にあるアメリカ海兵隊岩国航空基地において、新たに配備された輸送機のCMV-22B「オスプレイ」を記者団に公開しました。 【おい富士山かいてあるぞ】岩国にきた「最新型オスプレイ」の全貌(画像) CMV-22Bは、アメリカのベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発したV-22輸送機の海軍バージョンです。V-22は、飛行中にローターの角度を変更することができるティルトローター機で、ヘリコプターと固定翼機のメリットをどちらも享受することができるのが特徴です。 これまで日本には、アメリカ海兵隊が運用するMV-22Bと、アメリカ空軍が運用するCV-22Bが配備されてきましたが、CMV-22Bの配備は初めてとなります。また、陸上自衛隊でも日本仕様のV-22が運用されています。 CMV-22Bは、他のV-22と比べてスポンソン(機体側面の張り出し)が大きく、この中に大型の燃料タンクが設けられています。このため、CMV-22BはV-22シリーズの中で最も航続距離が長いモデルとなっています。これはCMV-22Bが空母と地上基地とを行き来し、人員や物資などを輸送するための機体であるためです。 ちなみに、今回岩国基地に配備されたCMV-22Bは、新たに日本へ前方展開する原子力空母「ジョージ・ワシントン」の艦載機で、尾翼には乗員が“日本的なデザイン”を試行錯誤して考案したという富士山が描かれています。 また、乗員のフライトスーツには「TANUKI AIRLINES」と記された部隊パッチが。デザインの理由を聞くと、「タヌキは変身することができるので、ティルトローター機であるオスプレイにぴったりと考えました」とのことでした。
稲葉義泰(軍事ライター)