【注目ドライバー】2023年はレッドブルの全勝を阻止したカルロス・サインツ…2024年限りで跳ね馬から去ることに|フェラーリ|F1
2022年はフェラーリが競争力アップもサインツは総合5位
車両規定の大きく変わった2022年、サインツは開幕戦バーレーンGPで2位入賞。優勝したルクレールとフェラーリ1-2フィニッシュを果たし、同シーズンはフェラーリの躍進を予感させるものとなった。 僚友ルクレールに先行されるケースが多かったサインツだが、イギリスGPではキャリア初PPとキャリア初優勝を達成。ポイント争いでサインツはチームの戦略ミスやマシントラブルによるリタイアなどの影響もあり、メルセデスのジョージ・ラッセルにポイントで抜かれ、ルイス・ハミルトンと総合5位争いを展開する。後半戦はポイントで未勝利のハミルトンに迫られたものの、サインツは終盤3レースできっちり入賞し、246ポイントで総合5位となった。
2023年はレッドブルの全勝をストップ…だが2024年限りでフェラーリを離脱することに
2023年もライバルのレッドブルが一強状態となり、22戦21勝という圧倒的な勝利数となった。全勝に唯一ストップをかけたのがシンガポールGPのサインツ。同市街地トラックはレッドブルのマシンとコース特性が合わなかったという条件ながら、サインツはきっちりポールトゥフィニッシュでキャリア2勝目をマークしている。この年、サインツは1勝を記録するが200ポイントで総合7位という成績に終わった。 そして2024年1月25日、僚友ルクレールが複数年の契約延長を交わし、少なくとも2026年までフェラーリのマシンを駆ることになった。それから数日後の2月1日、ルイス・ハミルトンが2025年からフェラーリに加わることも明らかに。 この動きを受け、サインツは2024年限りでフェラーリから去ることとなっている。今後のことについては「改めて発表する」と述べているが、2025年からサインツの動向はまだ明確になっていない。 それでも、今季限りで去ることが決まっているとしても、きっちりフェラーリ最終年で存在感を示すことができるのか、その頑張りに注目したい。
プロフィール
1994年9月1日生まれ[スペイン国籍] トロ・ロッソ(2015~2017)、ルノー(2017~2018)、マクラーレン(2019~2020)、フェラーリ(2021~2024) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/185回 ・優勝/2回 ・PP/5回 ・FL/3回 ■2023年の成績 ・年間:200ポイント/7位 ・優勝/1回 ・PP/2回 ・FL/0回