【能登半島地震】孤立解消へ 重機で土砂撤去 支援団体の代表「道の悪さ想像以上」
長野放送
石川県珠洲市で道路をふさいだ土砂を撤去する重機。操縦しているのは長野県小布施町に本部を置く民間の災害復興支援団体「日本笑顔プロジェクト」のメンバーです。 日本笑顔プロジェクト・林映寿代表: 「これが(珠洲市の)海沿いですね。救急車もバーストしてタイヤの交換をしていた様子も見た。道はつながっているが、行くまでにかなりの苦労があった。道路の悪さは想像以上だった」 被災地の様子を語るのは団体の代表・林映寿さんです。 3日朝、作業で使う重機を積んで仲間とともに珠洲市へ向かいました。 地震による土砂崩落で道路が寸断され、孤立している集落も多く、林さんらは、自衛隊とともに道路の復旧作業などにあたりました。 林さんは一度、長野に戻りましたが、今も仲間が残って作業を続けています。 日本笑顔プロジェクト・林映寿代表: 「役所の廊下のところに子どもたちが毛布を敷いて寝ているような状況を見ると、お正月で本来であれば親戚、家族と楽しい時間を過ごすべきであろうこの時間が、まさかそんな状況になってしまったことを考えると胸が痛んだ」 支援物資が届かないところも多いという被災地。林さんは燃料不足が特に深刻だといいます。 日本笑顔プロジェクト・林映寿代表: 「支援をする側の車両の燃料ももう尽きている状況。もうすでに金沢でもポリタンクを入手できない。(被災者の中には)軽油の車で、軽油がないので灯油を使ってという人もいた」 団体は、東日本大震災をきっかけに立ち上げられ、2019年の台風19号災害からは、重機ボランティアの育成にも取り組んでいます。 今後も行政や自衛隊などと連携して支援を続けて行く予定で、林さんも再び能登へ向かうつもりです。 日本笑顔プロジェクト・林映寿代表: 「台風19号災害の時も長野の地を大勢のボランティアの人たちに救ってもらった。恩返しをする意味を含めて、困っている人がいれば救うのが当たり前だと思っている」
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