負債は約7500万円 創業130年余の呉服店が破産手続き開始決定受ける 旅館の需要縮小や少子化などで売り上げ低迷
長野県中野市で明治時代に創業した老舗呉服店が6月12日に長野地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けていたことがわかりました。 民間の信用調査機関・帝国データバンクによりますと、破産手続き開始決定を受けたのは中野市の(有)つた勘呉服店です。 同社は1886(明治19)年に創業し1952(昭和27)年に法人改組された呉服の小売業者です。 中野市を中心に山ノ内町、飯山市、小布施町などを商圏として呉服を販売するほか1992(平成3)年からは子供服も取り扱っていました。 しかし、呉服の主要顧客だった旅館関係の需要が縮小し、子供服も少子化と量販店の台頭で売り上げが低迷。呉服のレンタルに力を入れたものの業績は回復せず、在庫負担や売掛金の負担も重かったことから資金繰りはひっ迫していたということです。 2022年4月頃には事業を停止し、社有の不動産などの売却を進めたものの弁済のめどが立たなくなり今回の措置になったということで、負債は約7500万円にのぼると見られています。
長野放送