富山・岩瀬沖の座礁船撤去 作業難航、完了まで5ヵ月超
1月に富山市の岩瀬浜沖で座礁した貨物船が25日、撤去された。海水浴シーズンを前に撤去が完了し、見守った人から安堵(あんど)の声が上がった。 座礁したのはパナマ船籍の貨物船「ドン ユー」(2962トン)。浅瀬に乗り上げ、消波ブロックにぶつかった状態で止まった。冬場の荒天で燃料油の抜き取りが難航し、撤去作業は長期化。5カ月以上座礁したままになっていた。 伏木海上保安部によると、撤去作業は船主の依頼を受けた専門業者「日本サルヴェージ」が実施。24日までに貨物の取り出しや船体の修理を行い、25日にタグボートで富山港へえい航した。今後、県外に運んで解体する予定。 岩瀬浜でサーフィンをするという同市の40代男性は「座礁直後は重油の臭いがひどく、波の様子も普段と違った。撤去されて良かった」と胸をなで下ろした。 市観光政策課によると、岩瀬浜海水浴場は7月1日に予定通り海開きを行う。