「CHU Y」ってもしかして「注意」なの?ベトナムの鉄道で見かけた注意書が話題「日本語と似てて面白い」
ベトナム語に残る中国語の影響がSNS上で大きな注目を集めている。 きっかけになったのは 【写真】念願のベトナム南北鉄道乗車!寝台車のベッドもカッコいい 「ベトナム鉄道の車内トイレにある注意書き。『CHU Y』ってもしかして漢字表記だと「注意」だったりする?」といういかかさん(@ois_1ka)の投稿。 日本と同様に元々は中国の影響を受け漢字を使用していたベトナムだが、1954年に公式使用が廃止。現在、日常で漢字を使用、理解する人はほとんどいないが、それでもベトナム語にはその名残があるのではないかといういかかさんの問いかけに、SNSユーザー達からは 「調べたらそのようです、日本語と似てて面白いですね」 「はい、漢越語のひとつです。ベトナムは従来漢字文化圏でしたが、1954年に廃止となりました。他言語に共通点を見出すと面白いですよね。以下ご参考まで。 日本語:ちゅうい(注意) 韓国語:chu-i (주의、注意) 中国語:zhuyi (注意) 広東語:jyuyi(注意) ベトナム語:chú ý(注意)」 「ベトナム人と交流ありますが、音読みの単語は通じること多いです!」 など数々の情報提供が寄せられている。いかかさんに話を聞いた。 ーー今回、ベトナムを訪れた経緯は? いかか:ベトナム南北鉄道に乗ってみたかったので観光で訪れました。 ーー今回の旅行で漢字を見かける機会はどれくらいありましたか? いかか:ハノイ市内の古い寺院では漢字表記をたくさん見かけましたが、それ以外ではほぼ見ませんでした。 ーー「CHU Y」以外にも中国語由来ではないかと思う言葉はありましたか? いかか:踏切にほぼ必ず「DUNG LAI」という看板がありました。これは「停(DUNG)」という漢語由来のような気がしましたが、詳しい人に聞いたわけではないので不明です。 ーー反響へのご感想を。 いかか:トイレで撮った写真がここまで反響があると思わなかったので驚きました。日本から遠く離れたベトナムでも同じ漢字文化を共有してる事に気付き感動しました。 ◇ ◇ いかかさんはその後、隣国のラオスも訪問。そちらでは店舗の看板やメニュー、注意書きなどに中国語が併記されている事が多く、漢字を見かける機会が多かったということだ。かつて中華文明がアジア一帯に与えた影響力をあらためて感じるエピソードだった。 (よろず~ニュース特約・中将タカノリ)
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