韓国・ソウル「おしゃれな工芸品のお店」モダンなテーブルウェア、玉(ぎょく)のケース…ぜひ訪れたい3軒
木工や金属工芸、玉など、韓国の伝統的な手仕事の中には素材の自然な質感を味わえるものが多数あります。韓国の伝統工芸に造詣が深い韓国文化コーディネーター、チェ・ジウンさんに、伝統をリスペクトしながら、現代の暮らしにもフィットする工芸品を扱うおすすめのギャラリーを伺いました。 【写真】ソウルへ!最旬グルメやおしゃれな器、工芸品、ホテル ※1W(ウォン)=約0.11円(2024年9月12日現在)
ILMU Craft Gallery(イルム クラフト ギャラリー)|国産の木を使ったモダンなテーブルウエアに出合える
ソウルのファッションやライフスタイルの発信地、江南(カンナム)エリアに、2018年にオープンしたギャラリーです。ここは伝統的なソバンを現代の暮らしに合うようモダンによみがえらせている木工作家、ヤン・ピョンヤンさんの作品をはじめ、国産の木材を使った家具やテーブルウエアの品揃えが充実しています。 オーナーのイ・チョンイムさんはニューヨークで本格的に料理を学んだ経験をもつ料理家でもあり、自身もテーブルウエアが大好きで、人を招いてパーティを開くときに「あったらいいな」と思うものを作家にオーダーして製作してもらい、販売しているそうです。 <写真>竹の産地で有名な韓国南西部の潭陽郡(タミャングン)で手作業で作られている丸籠のセット1,200,000W。「ピクニックや野点にもおすすめ」とチェさん。
店内奥にしつらえられた大きなテーブルでは、茶会をしたり、料理家を招いて器と料理の会が開かれることもあり、商品を見せるだけでなく、もてなしのシーンで実際にどのように使うのかを提案しています。商品の一部は、ショップのサイトからオンラインでも購入できます。 <写真>栗や桜、欅の木などに漆を塗って仕上げたモダンなソバン。白は縦横17㎝幅の正方形、赤は直径17.5㎝。ともに1,650,000W。 【ILMU Craft Gallery】 ソウル特別市江南区論峴路157ギル20 1F 営業時間/11時~18時(土曜~16時)※土曜は予約制 定休日/日曜、祝日
阿園工房(アウォンコンバン)|欲しいものが必ず見つかる、現代的金属工芸ギャラリー
「金属工芸の素敵な作品を見たい、買いたいというときはこちらに」とチェさん。1983年、仁寺洞(インサドン)にオープンし、現在は北村(プクチョン)で、地下1階と1階がインテリア小物やアクセサリーなどを扱うショップ、2階は企画展を開くギャラリー、3階はワインも飲めるカフェと、一棟全体で展開しています。 金属工芸家のノ・イナさん一家が開業時から切り盛りしてきましたが、現在中心となって店を運営しているのは息子のアン・ジヨンさんと娘のアン・ドヨンさんです。 <写真>愛らしい花のピアス。上から時計回りにファン・ジュヒ作180,000W、チョ・ミンジ作90,000Wと75,000W、イ・ソク作90,000W、ブローチ80,000W。