【幸龍飯】今年のうちに食べ納めておきたいシリーズその2 大塚幸龍軒の名物「幸龍飯」:パリッコ『今週のハマりメシ』第166回
ある日、あるとき、ある場所で食べた食事が、その日の気分や体調にあまりにもぴたりとハマることが、ごくまれにある。 【写真】これまた名物のモツあんかけラーメン それは、飲み食いが好きな僕にとって大げさでなく無上の喜びだし、ベストな選択ができたことに対し、「自分って天才?」と、心密かに脳内でガッツポーズをとってしまう瞬間でもある。 そんな"ハマりメシ"を求め、今日もメシを食い、酒を飲むのです。 * * * 今年出会ったなかでも特に印象的な飲食店のひとつに、大塚「幸龍軒」がある。 その味わい深い見た目ゆえ、以前から存在は認識していて、先輩ライターのとみさわ昭仁さんとSNSで盛り上がり、ご一緒させてもらって初訪問したのが今年の夏のことだった。 その時の目的は、とみさわさんおすすめの「モツあんかけラーメン」だったのだが、あまりに楽しくて飲みすぎ、つまみだけでお腹いっぱいになってしまって、けっきょく食べることができなかった。そこでひとりリベンジに向かったのが約1ヶ月後。 ついに念願のモツあんかけラーメンを食べることができ、その想像以上の美味しさに、大いに満足したものだった。 ただしその際、またひとつ新たな心残りも生まれてしまった。それは、もうひとつの名物であることが名前からもわかる「大塚 幸龍飯」。メニュー写真からしてどう考えたってうまそうなそれもまた、食べてみたいということ。必ずまたリベンジが必要だ。ずっとそう思っていた。よし、年内にその宿題を済ませてしまおう! というわけで、約3ヶ月ぶりに幸龍軒にやってきた。目指すは、とろとろチャーシューを天津飯にのせたという、幸龍飯。ところがカウンター席に着いてメニューを眺めると、これまた店名を冠した「幸龍炒飯」や、どう考えても気になる「はじまりの豚バラスタミナ炒飯」など魅力的なメニューの存在たちに気がついてしまい、ふたたび心が揺れはじめる......。が、やはり初志貫徹。「幸龍飯」(税込980円)、それから「ホッピーセット(白)」(480円)をお願いします!
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