【速報】「登校する子どもの前でも涙が止まらなかった。検察の元トップが『同意があったと思っていた』と姑息な主張をして性犯罪被害で苦しんでいる人を恐怖や絶望に陥れている」女性検事が会見 『性的暴行』の罪を認めていた大阪地検元トップが一転して『無罪主張』へ
■「組織のトップからの性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられることだなんて、思いもしなかった」
北川被告側の無罪主張への方針転換を受けて、一夜明けた11日午後2時から会見に臨んだ女性検事は涙を流しながら「組織のトップから受けた性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられることだなんて、思いもしなかった。率直な気持ちを話そうと思ったのは、性犯罪被害を申告することが、どれほど過酷で辛いことなのかを知って頂きたかったから」と訴えました。 【被害者の女性検事】「まず、きのう元検事正北川健太郎が自身が犯した準強制性交等の罪について、否認に転じ、無罪を主張していることを絶句し、泣き崩れました。 私のコメントはきのう出させて頂いた通りですが、今の率直な気持ちを申し上げると、被害申告なんてしなければよかった。痛みをこらえながら自分ひとりで我慢すれば良かった。そうすればこんなにまで苦しい思いをさせられることもなかった。 家族を苦しめることもなかった。 検事としてのキャリアを失わずに済んだ。 一生懸命仕事をしている職員に悲しい思いをさせることもなかった。 信じていた同僚から裏切られ、信じていた上司から誹謗中傷され、検事総長らから疎まれることもなかった。 親しかった仲間と、楽しく仕事を続けられていたかもしれないのに、被害申告したせいで、私は自分の恥をさらしただけで、大切なものをすべて失ってしまった。 組織のトップから受けた性犯罪被害を訴えることが、これほど恐ろしく、これほどまでにひどく傷つけられることだなんて、思いもしなかった。 私はただ再び苦しんでいる被害者の方々に寄り添うことができる、検事の仕事に戻りたかっただけなのに」
■「登校する子どもの前でも涙が止まらなかった」「検察の元トップが『同意があったと思っていた』と姑息な主張をして性犯罪被害で苦しんでいる人を恐怖や絶望に陥れている」
【被害を受けた女性検事】「きのうの弁護人の会見をそのような思いにとりつかれ、夜も眠れず、胸が痛み、息をするのも苦しく、今朝登校する子どもの前でも涙が止まりませんでした。 率直な気持ちを話そうと思ったのは、性犯罪被害を申告することが、どれほど過酷で辛いことなのかを知って頂きたかったからです。 そして性犯罪事件において、どのように主張すれば、逮捕や起訴を免れやすいか、無罪判決を得やすいかを熟知した検察のトップにいた元検事正が主張を二転三転させて被害者を翻弄し、世に蔓延する『同意があったと思っていた』などという姑息な主張をして、無罪を争うことが、私だけでなく、今まさに性犯罪被害で苦しんでいる方を、どれほどの恐怖や絶望に陥れ、被害申告することを恐れさせているか そして、今後さらに多くの性犯罪者に『同意があったと思っていた』と主張させて、性犯罪の撲滅を阻害し、むしろ助長させることになるかを知ってもらいたかったからです」