住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイプの選び方も解説【2024年9月】
住宅ローン「全期間固定金利」推移、動向、最新のランキングは?
2024年9月は、前月2位に転落したアルヒが「全期間固定金利(新規借入)」の実質金利ランキングで1位に返り咲き。SBI新生銀行が2位に転落となりました。 今回のランキングで1位となったアルヒの「スーパーフラット5(4ポイント)」では、自己資金50%以上、かつ、一定の要件を4項目以上満たしていることが前提なので、簡単に達成できるわけではありませんが、当初5年間の金利は、10年固定金利よりもはるかに低い金利です。 みずほ銀行やりそな銀行などメガバンクの全期間固定金利は以前とは異なり、金利が魅力的ではなくなっています。しかし、SBI新生銀行は変わらず魅力的な金利を提供しているので、確認しておいてください。 上位銀行の全期間固定金利推移 以下は、上位銀行の全期間固定金利の推移です。 1位、アルヒ 年0.660%(前月比▼0.030%)住宅ローン スーパーフラット・4ポイント(新規借入・頭金50%以上) 2位、SBI新生銀行 年1.700%(前月比±0.000%)住宅ローン ステップダウン金利タイプ(新規借入) 3位、住信SBIネット銀行 年0.750%(前月比▼0.030%)フラット35S・保証型・ZEH・長期優良(4ポイント、頭金20%以上) 4位、優良住宅ローン 年1.320%(前月比▼0.030%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上) 5位、三井住友信託銀行 年1.320%(前月比▼0.030%)フラット35S・手数料定率・金利Aプラン(頭金10%以上) 2024年9月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」は、調査した主要7行の住宅ローン金利(フラット35除く)について、6行が金利を引き下げました。フラット35(買取型)の金利は引き下げて、1.820%でした。 35年全期間固定金利の動向 超長期金利は、物価水準や今後の景気動向により上昇トレンドに入ったと考えています。したがって、住宅ローンの全期間固定金利は大半が2.0%超えとなるのも時間の問題と見ています。 ただ、欧米の景気減速が鮮明になってきたため、国内金利の上昇は鈍化すると見ています。場合によっては金利が下がる局面があるかもしれません。 そのような場合には、全期間固定金利が相対的に魅力的に見えることでしょう。