阿部監督（右）の采配を高く評価した堀内恒夫氏

　巨人の監督などを歴任した堀内恒夫氏（76）が16日、自身のブログを更新。地方球場の福井で巨人がDeNAに4―0で完勝した一戦への思いをつづった。 【写真】石川県出身の泉圭輔 「『強さ』を感じた試合」とのタイトルで投稿したブログでは「試合を観終わった後　思わず発した言葉は『強いなぁ』だった。何が強いって守りの強さですよ。これまでも僅差のゲームを勝ってきたけれど　正直『強さ』を感じることはなかった。でも、昨日の試合はちょっと違うよ。ミスをしない守備がいいチームが勝つ　それが窺える内容だったね」と絶賛した。まさに阿部慎之助監督（45）が掲げる「守り勝つ野球」を不慣れな地方球場で成し遂げたことに大きな価値を見いだしたようだ。 　そして、もう一つ堀内氏が感服したのは4点リードの9回に泉圭輔投手（27）をマウンドに送ったことだった。泉は昨オフに交換トレードでソフトバンクから加入。出身は北陸地方の石川県で試合が行われた福井県とは隣接している。 　堀内氏はこの点に着目し「地方球場の場合　こういった起用はとても大切なことだと思うよ。ファンみなさんは特に地元出身選手の応援をしてくださると思うし　その勇姿をお披露目するのはファンサービスの1つでもあるんじゃないのかな」と指摘。もちろん、そうした起用ができるのは指揮官の考えがあってこそだ。堀内氏も「それには監督が選手の地元を知り　試合の展開を見ながらだけど　起用する思いが前提にないと実現できない。色んな意味で巨人軍にとってはいい試合展開だったね」と賛辞を送っていた。