元「アンジュルム」メンバー・勝田里奈が手掛ける「ポーフ」 伊勢丹新宿本店で2度目のポップアップ
WWD:服作りをする上でのこだわりは?
勝田:大切にしているのは“自分が本当に作りたいものしか作らない”ということ。ブランドによっては、トレンドや売り上げ目標のために多くのアイテムを商品化することもあると思いますし、それももちろんビジネスをする上では大切なことだと思います。でも私が運営するブランドだからこそ、本当に作りたいものだけを作っていきたい。そうして生まれた服だからこそ一つ一つの商品に愛着が生まれるし、お客さまにも心からおすすめでき、私自身も楽しく着こなしの提案ができます。
伊勢丹新宿本店2度目のポップアップでは新たにジュエリーラインも仲間入り
WWD:昨年7月に開催した伊勢丹新宿本店でのポップアップでは、1000万円以上の売り上げを達成した。この成果をどのように捉えている?また、告知や接客に関して意識したことは?
勝田:正直、あまり大々的な告知も行っていなかったので、ここまでの反響をいただけてとても驚きました。ポップアップスペースには連日大変多くの方がお越しくださり、穏やかなお客さまとスタッフのおかげでトラブルなしで期間を終えることができました。伊勢丹のご担当者にも「温かいお客さまばかりですね」とお声がけいただいたほど、対応をお待たせしてしまうことがあったにも関わらず、嫌な顔をせずにお買い物をしていただきました。
「ポーフ」のインスタグラムアカウントは主に私が運営しています。私とは違う、お客さま目線の「ポーフ」が見られることは私自身もうれしいですし、フォロワーの皆さまにもぜひ見てほしいと言う思いから、ポップアップ時も毎日、いただいたメンションを必ずストーリーズにシェアするようにしていました。些細なことかもしれませんが、一方的に発信するのではなく、お客さまからの発信も受け取ってコミュニケーションしていきたいと考えています。そのため、接客に関しても商品を売るために積極的に話しかけると言うより、気軽に相談しやすい親近感のある接客を心がけました。実際に店頭に立つからこそ、お客さまのお悩みやご意見を聞くことができて商品作りの参考になりますし、普段なかなか対面できないお客さまと実際にお会いできることがとてもうれしいです。