【NISMOが設立40周年】 原点は大森ワークス! NISMOロードカーが生まれるまで
日産が得意とする電動車をより面白くする
NISMOがより身近に感じられるようになったのは、2013年1月に発表されたNISMOロードカー第1弾、『ジュークNISMO』からだろう。 NISMOロードカーは、NISMOのモータースポーツ活動で培われた知見が取り入れている点は従来のコンプリートカーと同様だが、GT-RやフェアレディZといった上級スポーツカーだけでなく、マーチやノートといった身近なコンパクトカーのチューニングまで手掛けることで、より多くの人が楽しめるコンプリートカーとして展開している。 最新ラインナップも、オーラNISMOの307万2300円から、最上位のGT-R NISMOスペシャルディションの3061万3000円までと幅広い。これまでも、SUVのジュークやミニバンのセレナをベースとした新たな挑戦も行い、現在はEVやe-POWERといった日産が得意とする電動車を、より面白くすることにも挑んでいる。 そのアンサーのひとつである最新作の『オーラNISMO tuned e-POWER 4WD』は、電動四駆制御に拘り、後輪駆動車のような走りの楽しみがあるモデルに仕上げてきた。NISMOを統括する日産モータースポーツ&カスタマイズの片桐隆夫社長は記念の式典で、「モータースポーツの発展に貢献すると共に、クルマを通じたエキサイトメントを追及していく。次の40年もワクワクを提供していきたい」とコメントしている。 これからのNISMOは果たして、モータースポーツシーンでどんな活躍を見せ、そして日産車として販売されるNISMOロードカーに、如何なる魅力を加えていくのか。その今後に興味津々だ。
大音安弘(執筆) 平井大介(編集)