自営業だと老後の資金は5000万円必要!?資産形成とは別にiDeCoで年金をつくるべき理由
今年1月から新NISAがスタートし、投資に興味が出たものの、「何から始めていいのか」「本当に素人でも利益が出せるのか」と不安な方は多いはず。今回は、30代前半で3000万円の資産形成に成功し、「素人投資家」を自称しながらも、セミリタイア生活をしている元OLのちーさんに、iDeCoの活用法や投資の基本を教えていただきました。ちーさんいわく、「第1号被保険者は必ず自前年金をつくるべし」だそうで――。 【表】確定拠出年金が必要かどうかのチェックフローチャート * * * * * * * ◆確定拠出年金が必要なのはこんな人 NISAは小さな自由が買える小さな資本をつくるために活用するものですが、確定拠出年金(企業型DC、iDeCo)は老後の資金準備に活用するものです。 老後の資金がどのくらい必要か? は人それぞれの生活レベルや家族構成によっても変わってきますが、現在平均的な暮らしの夫婦の場合で年金以外に2000万円必要と言われていることを考えると、それ以上には必要になることが予想されます。 なぜかといえば、少子高齢化によって公的年金の支給額が下がっていること、そして物価高によって今より支出が増える可能性が高いからですね。 それをふまえて、現在30代である私が老後に備えて最低限用意しておきたいと思っている金額は、 ・会社員(第2号被保険者)で3000万円 ・自営業(第1号被保険者)で5000万円 ※家賃もしくは住宅ローン有を想定 ※夫婦の場合はこの1.6倍 です。
◆確定拠出年金が必要かどうか え? 金額が大きすぎて用意できる気がしない? しかし、実際にこのくらい必要になる可能性も十分にあるわけです。 また、NISAのほうで元本として3000万円維持できていれば、あとは確定拠出年金を追加して足りない分を補えばいいだけ。 そう思うと、結構できそうな気がしませんか? 会社員よりも自営業のほうが2000万円も多く必要なのは、会社員は厚生年金に加入している第2号被保険者で、自営業やフリーターは国民年金に加入している第1号被保険者だから。 そのため、とくにこの確定拠出年金は第1号には必須の制度です。 そして、会社員の場合は退職金とNISAで必要な老後資金が十分確保できるので、さらに確定拠出年金をする必要はありません。 しかし、退職金がない方の場合は退職所得控除の非課税枠もまるっと使えますし、万が一に備えてiDeCoを追加でやるのがおすすめです。 逆に、退職金が1000万円以上ある方が確定拠出年金もやると、非課税枠を超えてしまってその分課税される恐れも。そのため、まずは次のチェックフローチャートを参考に、自分には確定拠出年金が必要か確認してみてくださいね。
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