千葉・いすみ鉄道の脱線事故、運転再開の見込み立たず…５日は代行バスを運行予定
４日午前８時１０分頃、千葉県いすみ市のいすみ鉄道国吉―上総中川駅間で、大原発上総中野行き普通列車（２両編成）が脱線した。転覆などはせずに停車し、高校生などの乗客ら約１０５人にけがはなかった。 【写真】いすみ鉄道を走った旧国鉄のディーゼル気動車「キハ２８形」
運輸安全委員会は４日午後、鉄道事故調査官２人を現地に派遣した。事故現場付近の線路が外側に横倒しになっており、事故との関連を調べる。
同社によると、運転士から「異音がして緊急停止した」と連絡があった。車輪は２両に計８軸あり、先頭車両の後ろ２軸と２両目の４軸の計６軸が脱線した。
同社は事故後、上下線の運転を見合わせた。４日午後５時現在、列車は現場に残されたままで、復旧や運転再開の見込みは立っていない。５日以降、代行バスを運行する予定だ。
近くに住む女性（６９）は「いすみ鉄道は地元の象徴。早く復旧してほしい」と話していた。
