ユニチカ、祖業の繊維事業撤退へ 官民ファンドの支援で再建目指す
かつて日本の繊維産業の中心的存在だったユニチカが、祖業の繊維事業から撤退する方針を固めたことが28日、分かった。不織布など機能資材事業の一部を含めて外部に売却し、官民ファンド「地域経済活性化支援機構」の支援を受けて経営不振からの再建を目指すという。早ければ同日中に取締役会で決定し、公表する見通し。 売却する事業は年間の売上高約1200億円のうち、4割前後の規模になる方向だ。今後は工業用フィルムなど高分子事業に経営資源を集中させる方針。主要取引銀行も計300億~400億円規模の債権放棄に応じる見通しという。
朝日新聞社