竹内涼真「精神的に強くなった」河合優実「人格みたいなモノが…」 10年間での自身の変化明かす
■“生”の雰囲気を大事にして行われたアクションシーン ――素の竹内さんが現場の雰囲気を作り、桐生としても現場を引っ張っていってくださったんですね。今回、竹内さんは格闘技にも挑戦されて体作りにも力を入れたそうですが、格闘シーンの撮影はいかがでしたか? 竹内:大変じゃなかったところはないですね……格闘技場での撮影に向けて結構練習もしたんですよ。ただ、お芝居のアクションとしての手順ということだけではなく、その場で生まれる“生”の雰囲気を作るために、決められた手順だけではないアプローチをお互いにしていったほうが、そういう雰囲気が生まれるんじゃないかという方向性だったので。相手はプロの格闘家ですし……その怖さを吹き飛ばして現場に立つのが一番大変でした。もちろん、“ふり”なんですけど。 ――河合さん演じる由美も一馬の戦いを側で見守っていましたが、間近で見ていても怖さはありましたか? 河合:私も見ていて怖かったですが、竹内さんがそこまで恐怖を感じていたというのは全くわからなかったです。それは見せないようにしていたのかもしれないですけど、ただ殺気立ってる感じはありました。竹内さんと相手の方がリングの中にいると触れてはいけないものがそこにあって、私たちができることは本当に声を出して応援することしかないんじゃないかというくらい。 心理的に怖いということももちろんあるんですが、単純に体的に本当に間違えたらケガをするシーンだし、各種格闘技をやっている人と対峙していくので、こんなに本格的な人たちを次々に相手にしていて……ムエタイの人もいましたよね? 竹内:いたいた! 普通に選手ですからね(笑) 河合:そう、役者さんじゃなくて、見守ることしかできなかったです。ものすごい集中力と熱気が集まっていて、とにかく試合のシーンはすごかったです。“ふり”ってわかっていても目が本気で。動物の目と言うか……すごいなと思って。 竹内:そうそう。本気だし、体も本物だから「練習しておいてよかった~」と思いましたよ(笑)。